溶融処理の問題点

2011-09-16

溶融処理にはすでに次のような問題点のあることが知られています。(1)灰白身にカロリーがないのに一四〇〇度以上に昇温しなければならないので、将来枯渇する化石燃料や電力を浪費してしまいます。(2)地球温暖化を促す炭酸ガスの排出を増大させることになります。(3)高炉の管埋でも大変な労働ですが、公共施設で公務員がメンテナンスすることはかなり困難です。(4)設備投資や運転管理費が一層かさみ、回収できると考えられる水滓や徐冷滓は安い骨材にしかなりません(品質も悪い)。灰の組成によっては石灰石のようなフラックスという溶融促進材を添加しなければなりません。(5)温度の低い焼却炉でさえ、二、三年に一度はレンガの張り替えなどの補修を必要としますが、溶融炉では高温ですのでそれがさらに大変になります。(6)その処理でも沸点の低い水銀、鉛、カドミウム、亜鉛、錫などの有害金属の多いヒューム(再度ダストになります)が排出する危険性があり、その再処理にも困ることになります。(7)灰の組成と溶融時の条件によっては(特にフラックスでアルカリ性になった場合)、生成したスラグから六価クロムなどが溶出してくる危険性があります。