誰のためでもない、自分のために学べるかどうか、それが人生の成否を分けるカギになる。専門家は、「生きるために必要なのは知識の量ではなく、世の中に出て適応できる力、たとえばリーダーシップとか人間力、創造力だ」と断言する。「知識や情報の量だけなら、人間はコンピュータに太刀打ちできない。肝心なのは知識の量ではなくて、人間性です。リーダーシップを取れる人間は、そういう部分を伸ばぜばいいし、人間的に温もりのある子どもは、それを立派な個性として伸ばせばいい。あとはゼロからものをつくり出していく創造力が、生きるうえで一つの大きな力になる。教育界の大きな流れとして、これからは一〇人、二〇人の生徒に、教室で同じことを暗記させるような授業は廃れていくと思います。そして、生徒一人ひとりにスポットを当て、個性を生かし、それを伸ばしていけるような教育が要求される。しかし、それをいまの学校に求めるのはむずかしいでしょうね」ならば、どこに何を求めたらいいのか。次章では、子どもたちを取り巻く教育環境について、学校教育以外の場からも大きなうねりを眺めてみたい。
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