われわれが□に入れる食べものは、すべて二つに分けることができる。加熱したものと生。われわれが食べているのは、生か加熱したものかのいずれかなのだ。自然の動物は生しか食べていないけれども、火を使うことを覚えた人間は食品を煮炊きして食べるようになった。料理を意味する英語のクックは熱を加えて料理するという意味でもあり、クック以外に料理を意味する一般的なことばはないので、英語圏の人たちは、煮たり焼いたりするのが料理なのだと信じてきたことがわかる。しかし、世界各地の伝統的な家庭食を調べた研究者は、かなりのパーセントを生が占めていることを明らかにしている。それは英語圏の国も例外ではないのだ。つまり、人間は加熱したものばかりではなく、生をかなりの比率で食べてきたわけで、そういう食事に何万年という長いあいだ適応していたということができる。とすれば、それは食の伝統の重要な部分のはずで、その伝統がこわされた場合にはどうなるだろうか?現在の食の特徴の一つは食事に占める生の比率が下がっていることだが、それが極端になってゼロに近づいていくと、どんなことが起きるのだろうか?いろんな悪いことが起こると考えられているけれども、肥満はその一つであろう。
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