アルミニウムの国内総量は四〇〇万トンだという。アルミニウムの価格は、スクラップも高い。製造に莫大なエネルギーを使うからである。ボーキサイトという鉱石に合まれるアルミナ(酸化アルミニウム)からアルミニウムを取り出すには、還元反応を用いる。アルミニウムと酸素の結合力のほうが。炭素と酸素の結合力より強いからだ。そのため、アルミニウムを得るには、特殊な技術が必要になり、そこに大量の電力を消費する。アルミニウムの製造に必要なエネルギーは、製鉄に必要なエネルギーのだいたい一〇倍だと思えばよい。しかし二酸化炭素の排出量で比べると、水力発電の力で作るアルミニウムだと、鉄の五〜六倍程度になる。アルミニウムの比重は鉄の三分の一ほどだから、強度をあまり要求しない用途なら、鉄の三分の一の量で足りる。すると差は二倍くらいまで縮まる。スクラップをアルミニウムに戻すのに必要なエネルギーは、ボーキサイトからアルミニウムを取り出すのに必要なエネルギーの三%にすぎない、とリサイクル協会は主張する。現実には五%程度のエネルギーでできるようだ。もしリサイクル率が七〇%なら、約三分の一のエネルギーで作れるため、鉄と勝負できる。アルミは、リサイクルに有利な材料なだけに、スクラップも高価である。一?あたり一〇〇〜一四○円か相場か。