スキャナとは、写真原稿をデジタルデータ化する装置である。印刷業向けのスキャナ・出力機は、一般向けのスキャナとは異なり、解像度や色、濃度などを最適化したCMYK(シアンーマゼンターイェロー・ブラックの4色)を出力できるように、独自に設計されている。価格も100万円台から、上は1000万円にもなろうかというものまで、性能や機能の違いにより、多様なラインナップがある。かつてフィルムカメラが一般的な時代には、スキャナは印刷工程になくてはならない存在だった。しかし、デジタルカメラの普及によって、スキャナは需要が激減し、業界も大きく再編成を余儀なくされた。かつて世界の4大メーカーと呼ばれていたメーカー(ドクターヘル、クロスフィールド、サイテックス、大日本スクリーン製造)のうち、現在生き残っているのは、大日本スクリーン製造のみといった状況である。現在、各メーカーとも、出力用セッターにシフトしつつあるなか、CTP(のoヨputertoPlate)が急速に普及していることから、主力製品がCTP出力機に移行してきている。そのほか、大日本スクリーン製造では、必要なときに必要な部数だけを印刷するPOD(tコR呂Demand)を可能にするデジタル印刷関連機器の分野でもナンバーワンを目指すなど、世界の印刷・製版業界におけるリーディングカンパニーとしての魅力を訴求しようとしている。製本の種類には、洋装本・和装本・事務用品製本がある。書籍や雑誌は、基本的に洋装で作成される。洋装本は製法によって、さらに並製本(雑誌や新書、文庫本など)、南京製本(教科書など)、上製本(専門書・辞書など)に分別される。事務用製本とはノート、伝票などの製本加工のことである。経済産業省の「機械統計」2007年版では、製本機械の生産高は166億7400万円で、前年に比べて約22億円増加している。この5年を見てみると、2003年の生産高80億6300万円から、4年でほぼ倍増となっている。総合的な製本機メーカーとして知られているのは、ホリゾン(ホリゾンブランドで、太陽精機が商品を開発製造)やウチダテクノなどである。ホリゾンブランドの太陽精機は、オンデマンド製本市場では80%以上と、世界のトップシェアを誇るグローバル企業である。世界の販売拠点数は80力国以上、売上げの7割は海外でのものである。オンデマンド印刷の市場拡大に伴って、2008年3月期の連結売上高は194億円と、前年より52億円の増加。ここ数年、右利上がりの急成長を遂げている。製本機メーカーも、他の印刷関連産業と同じく、成熟産業であるが、変化の兆しもある。オンデマンド印刷の普及によって、デジタル印刷が台頭してくると、製本機メーカーにとっては一種の追い風となりそうである。
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